デリケートゾーンケアが必要な理由

・ニオイ対策

陰部には尿道・膣・肛門などの排泄器官があり、汚れが溜まりやすい部位です。雑菌が繁殖しやすいため、ニオイと感染症を防ぐうえでも清潔に保つ必要があります。また、アンダーヘア・汗・経血・排泄物による蒸れで、ニオイが生じるケースも多いです。特に暑い季節はニオイ対策が必要です。

・保湿

基本的にデリケートゾーンは適度に潤っています。しかし、加齢とともに女性ホルモンが減少することで、潤いも減ってしまうのです。乾燥した状態になると、ニオイやかゆみなどが起こるリスクが高まります。トラブルを未然に防ぐためには、こまめな保湿が必要です。

・肌荒れ防止

デリケートゾーンは他の部位と比べて皮膚が薄いため、摩擦などの刺激でトラブルが生じやすい傾向にあります。下着や生理用品、アンダーヘアなどが原因で、肌荒れが起こるケースも少なくありません。また、下着の中は汗や湿気がこもりやすく、蒸れやかゆみなどを起こしやすいです。肌荒れを防止するうえでも保湿は有効です。潤いを保つことで、摩擦による黒ずみも防げます。

デリケートゾーンのケア方法

デリケートゾーンを清潔に保つために必要なケアは、洗浄・保湿・アンダーヘアのお手入れです。

・洗浄

デリケートゾーンには、デーデルライン桿菌と呼ばれる乳酸菌の一種が常在しており、自浄作用によって膣内環境は健康に保たれています。しかし、デリケートゾーンを過剰に洗浄すると、デーデルライン桿菌まで洗い流されてしまい、自浄作用が弱まるおそれがあるため、注意が必要です。

また、皮膚のほとんどは中性でpH値は4.5～6前後ですが、デリケートゾーンは弱酸性でpH値は4前後です。そのため、弱アルカリ性のボディソープなどで洗浄すると、デリケートゾーンへの負担が増大する懸念があります。

洗浄する際は弱酸性のデリケートゾーン用ソープを使い、よく泡立ててから刺激を与えないように優しく洗うことがポイントです。膣内まで洗う必要はありませんが、生殖器にあるヒダの間を丁寧に洗って汚れを落としましょう。

・保湿

洗浄が終わったらタオルで水分を取り除きます。角質層がない部位もありますので、擦ってはいけません。時間が経つと水分が蒸発するため、早めにクリームや乳液などで保湿しましょう。

・アンダーヘアのお手入れ

アンダーヘアのお手入れも重要です。アンダーヘアを定期的にカットすることで、デリケートゾーンの蒸れとニオイを防げます。アンダーヘアのおすすめの長さは1～1.5cm、チクチクする感触が気になる方は2～3cmです。

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