紙ナプキン

紙ナプキンは手軽に扱える生理用品です。小学校の授業でも生理用品の使い方を説明する際に紙ナプキンが選ばれており、身近な存在といえるでしょう。
「ショーツに紙ナプキンを貼り付け、汚れたら捨てて取り替えるだけ」と、使用において手間がかからないことが大きな特徴です。また、ドラッグストアやコンビニなど様々な場所で購入できる、多い日用・少ない日用や無香料・香料付きなど、種類が豊富なことも特徴に挙げられます。

タンポン

紐がついた吸収体を膣内へ挿入し、直接経血を吸収するタイプの生理用品です。無感覚ゾーンと呼ばれる感覚が得にくい位置まで挿入して使用します。正しい位置に配置することで、使用中の違和感や苦痛を最小限に抑えられます。膣内で経血を吸収させるため、膣外に漏れ出てしまう心配も軽減できます。また、経血による蒸れやかぶれなどが生じにくい、プールや入浴などでも使えるといった点も特徴です。

月経カップ

シリコーン製やTPE製のカップを膣内に挿入して使用するタイプの生理用品です。経血をカップに溜めるという仕組みで、新しい生理ケアとして注目度が高まっています。月経カップの種類にもよりますが、ナプキン3～4枚分、タンポン3～4本分の容量があります。

また、最長12時間程度の装着が可能なため、何度も交換する手間が軽減されます。溜まった経血はトイレに流し、トイレットペーパーやノンアルコールのウェットティッシュ、赤ちゃん用おしりふきなどで拭いてから再挿入できます。このとき、個室に入る前にまず手を清潔にすることがポイントです。気になる方は、小さいボトルなどに水を入れて持ち歩くといった工夫も必要です。

繰り返し使えるためゴミが出ず、サニタリーボックスなども必要ありません。環境に優しく、経済的なことも月経カップの大きな魅力です。

月経ディスク

月経カップと同じく、膣に直接挿入して経血を受け止めるアイテムです。名前が示すとおり、ディスクのように浅い形状で、膣口から離れた子宮頸部の下部に配置して使用します。一般的に容量が大きいため、十分な経血量を溜めることができます。また、月経カップよりもさらに奥へ挿入することから、違和感が少なく快適に過ごせます。子宮頸管口を覆いますので、経血の漏れに対する心配も最小限です。
ディスクの縁（リム）に指をかける、もしくは摘まんで引き抜くなど、簡単に取り出せます。前かがみになり、お腹に力をいれて溜めた経血を排出できるタイプもあります。

初潮から閉経まで、何十年にもわたって付き合っていく生理。特有の不快感を軽減し、生理期間を快適に過ごすためにも、ご自身に合った生理用品を選ぶことが大切です。